将軍
役職・呼称Shogun ・ shōgun
解説
日本の武家政権の最高権力者。1192年から1868年まで、鎌倉・足利・徳川の各将軍家が天皇の名のもとに実権を握り、その庇護は多くの寺社の姿を形づくりました。
将軍とは
将軍は「征夷大将軍」の略で、元は辺境平定のために派遣される武官の称号でした。1192年に源頼朝がこれを常設の武家政権(幕府)の長へと変え、以後、天皇が京都で君臨する一方、実権は将軍が握りました。鎌倉幕府(1192-1333)、室町幕府の足利氏(1338-1573)、江戸幕府の徳川氏(1603-1868)と三つの将軍家が続き、明治維新で最後の将軍が大政を奉還しました。
将軍と寺社
将軍の庇護は宗教界に大きな影響を与えました。歴代将軍は禅寺を学問と外交の中心として保護し、足利義満は金閣寺を建てました。徳川家康は死後、日光東照宮に神として祀られ、江戸幕府の檀家制度はすべての家を寺院に結びつけました。壮麗な門や堂の背後には、しばしば将軍の力があります。
よくある質問
- 将軍と天皇はどう違うのですか?
天皇は君臨する神聖な君主であり、将軍は実際に統治する武家の長でした。この二重構造は1192年から1868年の明治維新まで続きました。
- 将軍はいつ終わったのですか?
1867年に十五代将軍徳川慶喜が大政奉還を行い、1868年の明治維新で約七百年続いた幕府は廃止されました。
- なぜ将軍は寺社めぐりに関係があるのですか?
鎌倉や京都の禅寺、金閣寺、そして家康を神として祀る日光東照宮など、多くの名所が将軍の庇護や造営によって生まれたためです。