巡礼
作法・習わしJunrei ・ junrei
解説
札所と呼ばれる一連の聖地を順に巡る旅。四国八十八ヶ所や西国三十三所が代表例です。札所ごとに納経印を集める習わしは、現在の御朱印文化の直接のルーツです。
巡礼のしくみ
日本の巡礼は、札所と呼ばれる番号付きの寺社を順に巡る形が一般的です。最も有名なのは、弘法大師空海の足跡をたどって四国を一周する約1200キロの四国八十八ヶ所で、白装束のお遍路さんが歩きます。西日本の西国三十三所は観音菩薩を巡るさらに古い巡礼路であり、熊野古道は上皇から庶民までを熊野三山へと導いた参詣道です。札所では参拝し、写経や納経料を納め、納経帳に墨書と朱印をいただきます。
現代の巡礼
現代のお遍路や巡礼者は、徒歩のほか自転車や車、バスツアーでも巡り、数年かけて区切り打ちで満願する人も多くいます。札所で印を集めるこの習わしが、いまや全国のほぼすべての寺社で行われる御朱印集めへと発展しました。御朱印帳は、いわば小さな巡礼の記録なのです。
よくある質問
- お遍路さんとは何ですか?
四国八十八ヶ所を巡る巡礼者のことです。白装束に菅笠、金剛杖が伝統的な姿で、地元の人がお接待として巡礼者をもてなす文化も残っています。
- 札所は順番通りに巡らなければいけませんか?
いいえ。順打ち、逆打ち、区切り打ちなど巡り方は自由です。時間がかかっても全札所を巡り終えれば満願となります。
- 巡礼と普段の御朱印集めはどう違いますか?
巡礼は決まった札所を巡る信仰の旅で、専用の納経帳に記録することが多いのに対し、御朱印集めはそこから生まれた、決まった順路のない現代の習慣です。