祝詞
作法・習わしNorito ・ norito
解説
神職が神前で奏上する荘重な祈りの言葉。古語で書かれ、独特の抑揚で唱えられます。美しい言葉には力が宿るとされ、一語一語が丁寧に神に捧げられます。
神に捧げる言葉
祝詞は神道の正式な祈りの言葉で、祭儀の中で神に直接奏上されます。記紀の時代の格調高い古語で書かれ、神を讃え、その由緒を述べ、供物を捧げ、五穀豊穣や工事の安全、子の健康といった願意を申し上げます。最古の祝詞は十世紀の『延喜式』に収められており、神職は今もその荘重な調べを学びます。
耳にする場面
神社の正式な儀式では祝詞奏上が中心となります。装束を整えた神職が奉書を広げ、低く朗々と唱える間、参列者は頭を垂れます。祭礼や地鎮祭、神前結婚式、車のお祓い、そして誰でも社務所で申し込めるご祈祷でも祝詞が奏上されます。その根底には、美しく発せられた言葉自体に霊力が宿るという言霊の信仰があり、一音一音が丁寧に唱えられるのはそのためです。
よくある質問
- 祝詞はどんな言葉で書かれていますか?
記紀の時代の格調高い古語で書かれています。母語話者でも一語一語というより全体の趣旨で聞き取るのが普通です。
- 一般の参拝者も祝詞をあげてもらえますか?
できます。社務所でご祈祷を申し込み、健康や合格、旅行安全などの願意を伝えると、神職が名前を読み込んだ祝詞を神前で奏上してくれます(初穂料が必要です)。
- 言霊とは何ですか?
言葉そのものに霊力が宿るという古来の信仰です。美しく正しい言葉は幸いをもたらすとされ、祝詞が丁寧に作られ唱えられる理由となっています。