門
建築Mon (Gate) ・ もん

解説
俗世と寺社の聖域とを分ける結界としての門です。
門は、単なる出入り口ではありません。仏教寺院では屋根を備えた大きな構えであることが多く、くぐる行為そのものが俗世から聖域へ足を踏み入れる象徴とされてきました。門の形はさまざまで、禅宗の大寺院に見られる二階建ての壮大な三門から、小さな寺の簡素な屋根付きの門まであり、その規模や様式は、奥に控える寺院の格を映していることが少なくありません。
近づいたら、ぜひ見上げてみてください。大きな門では、通路の左右のくぼみに守護の像が安置されていることがあります。とりわけ有名なのが、たくましい姿の仁王で、その険しい表情は邪気を払い、奥にある聖域を守るためのものとされています。門には寺号の額や寺紋、吊り灯籠が掲げられていることもあります。
寺の門か神社の入口かを見分けるには、屋根と壁の有無に目を向けます。門は屋根と壁を備えた寺院に多い構えである一方、神社の入口はふつう鳥居で示されます。鳥居は二本の柱と横木からなる、屋根も壁もない開かれた形です。くぐるときは、ちょうど中央ではなく少し端に寄って通るのが、古くから聖域で大切にされてきた作法です。
よくある質問
- 門と鳥居の違いは何ですか。
- 門は屋根と壁をもつ構えで主に仏教寺院に見られ、鳥居は二本の柱と横木からなる屋根のない開かれた入口で神社を示します。入口にどちらが立っているかで、寺か神社かをすぐに見分けられます。
- 門の中に立っている像は何ですか。
- 門の左右のくぼみに立つ勇ましい像は、境内を守り邪気を払うための守護の像です。とりわけ有名なのが仁王像で、大きな寺院の門でよく見られます。
- 門はどのように通ればよいですか。
- 門をくぐる際は、ちょうど中央ではなく少し端に寄って通るのが礼儀です。左右どちらかに寄って進むのは、古くから聖域で大切にされてきた作法です。