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五重塔

建築

Five-storied Pagoda ・ ごじゅうのとう

五重塔
NaokijpWikimedia CommonsCC BY-SA 4.0

解説

五重の屋根を重ねた仏塔で、寺院の象徴的な中心に舎利などを納めます。五つの層は地・水・火・風・空の五大を表すとされます。

どこから来たのか

五重塔は、釈迦の遺骨である舎利を納めるインドのストゥーパを起源とする仏塔です。仏教が中国や朝鮮半島を経て日本へ伝わるなかで、屋根を幾重にも重ねた細長い木造の塔へと姿を変えていきました。塔の下や内部には舎利や聖なる品が納められ、堂内に入ることはほとんどありませんが、境内の精神的な中心を示す存在となっています。五つの層は、地・水・火・風・空の五大を表すとされます。

見どころ

層の数は、窓ではなく屋根の数で見分けます。各層の屋根が下の層より大きく張り出しているのが特徴です。頂には相輪と呼ばれる青銅の飾りが立ち、いくつもの輪と炎のような先端が積み重なっています。中心を貫く心柱は、多くの塔で緩やかに組まれ、しなやかに揺れる構造になっています。各層をつなぐ組物のやわらかさとあわせて、地震の多い日本で長く倒れずに残ってきた理由の一つとされます。

有名な例

奈良の法隆寺の塔は、七世紀から八世紀初めにかけての部材を多く残し、世界最古級の木造建築として知られます。京都の東寺の塔は、現存する日本一高い木塔として親しまれています。屋根が三つのものは三重塔(さんじゅうのとう)と呼ばれ、同じ考え方で建てられた塔です。屋根の数を数えるのが、両者を見分けるいちばん手早い方法です。

よくある質問

五重塔とは何ですか。
五重塔は、五つの屋根を重ねた木造の塔で、仏教寺院に建てられます。インドのストゥーパを起源とし、舎利などを納めて寺院の象徴的な中心を示します。五つの層は地・水・火・風・空の五大を表すとされます。
五重塔の中に入れますか。
五重塔の内部は舎利などを納める神聖な場所で、多くは非公開です。特別な機会に一階部分が公開されることもありますが、基本的には外から眺める建物です。
五重塔はなぜ地震で倒れないのですか。
五重塔が地震に強いのは、中心を貫く心柱と、緩やかに組まれた各層がしなやかに揺れる構造のためとされます。この伝統的な造りにより、千年以上残る塔もあります。

関連用語

出典