経蔵
建築Kyozo ・ きょうぞう

解説
仏教の経典を納める蔵。回転式の八角形の書架(輪蔵)を備えるものもあり、回すと中の経典をすべて読んだ功徳が得られるとされます。
何を納める建物か
経蔵は、寺院がお経を保管するための建物です。昔は経典を手で書き写したり版木で刷ったりしたため大変貴重で、火事や湿気、虫から守る必要がありました。そのため本堂などから少し離して建てられ、壁を厚くしたり床を高くしたりする工夫が見られます。
輪蔵という仕掛け
見どころとなるのが、中央の柱を軸にして回る八角形の書架「輪蔵」です。棚に経典が納められ、取っ手を押して一回転させると、中のお経をすべて読んだのと同じ功徳が得られると伝えられてきました。この考えは中国の傅大士(ふだいし)にちなむとされ、そのお像が近くに祀られることもあります。
見分け方と作法
すべての経蔵に輪蔵があるわけではなく、外から眺めるだけの蔵も多くあります。回せる場合は、掲示された向きに従い、勢いよくではなく静かに押して回すのが礼儀です。
よくある質問
- 経蔵とはどんな建物ですか。
- 経蔵は、寺院がお経(経典)を納めておくための建物です。火災や湿気から経典を守るため、本堂から少し離れた場所に建つ、小ぶりで頑丈なお堂であることが多いです。
- 経蔵の中にある回る書架は何ですか。
- 経蔵の中にある回る八角形の書架は輪蔵と呼ばれます。中心の柱を軸に回せるようになっていて、ひと回りさせると中の経典をすべて読んだのと同じ功徳が得られるとされています。
- 経蔵の輪蔵は参拝者が回してもよいですか。
- 回してよいとされている寺院では、輪蔵の下部にある腕木や手すりを押して回すことができますが、多くは閉じられていて回せない場合もあります。回せるかどうかや回す向きは、必ず現地の案内に従ってください。