
大日如来(宇宙の根本仏)
大日如来は、サンスクリットでマハーヴァイローチャナ(「大いなる太陽」)と呼ばれ、大乗仏教および密教において最も崇高な存在のひとつです。太陽が分け隔てなく世界を照らすように、大日如来の智慧の光もすべての衆生を平等に照らします。しかしその光は、普通の太陽の光とは異なり、遮られることなく、永遠に輝き続けるものです。大日如来は法身、すなわちすべての仏の「真の身体」であり、究極の実在そのものとされています。
日本の密教、とりわけ空海が開いた真言宗においては、大日如来はすべての仏・菩薩の本地とされる根本の仏として最高の位置を占めます。高野山と深い結びつきを持ち、真言密教の本尊として曼荼羅の中心に配置されます。日本全国の寺院において、宇宙の真理の象徴として篤く信仰されています。
大日如来は、智拳印を結んだ姿や金剛杵を持つ姿で表されることが多く、現象界と究極の実在の一体性を象徴しています。歴史上の釈迦如来も、大日如来の無限の存在から生じた化身のひとつとされており、大日如来があらゆる悟りの根源であることを示しています。