
軍事的美徳と守護の守護神
乃木希典(1849〜1912年)は大日本帝国陸軍の将軍で、日露戦争(1904〜05年)における旅順攻囲戦の指揮官として広く知られ、1894年の日清戦争でも旅順攻略に参加した。戦後は明治天皇から学習院長に任命され、後の昭和天皇となる迪宮裕仁親王の教育にも携わった。
乃木は武士道の忠義と自己犠牲の象徴として国民に深く敬愛された。1912年9月の明治天皇大喪の礼の当日、妻とともに殉死(主君の後を追う自刃)を遂げ、この出来事は日本社会に大きな衝撃を与え、武士道への関心を改めて呼び起こした。全国に複数の乃木神社が建立され、東京の「乃木坂」にもその名が残っている。
神道の神として、乃木は武徳・忠義・守護の守り神として祀られている。強烈な責任感と贖罪の精神に貫かれた生涯は明治日本の理想像となり、今日も多くの参拝者が精神的な強さと加護を求めて乃木神社を訪れる。
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